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STORY

旧暦では桜の月とされていた三月。
都内のとある劇場では、
今日もひとつの演劇が
数時間後に訪れる幕開けを前に、
場内に集う演出家・出演者・スタッフ達。
公演初日を迎えようとしていた。
誰もが期待と高揚感を持ってそこに立つはずの中、
彼らのもとに音も立てずに舞い落ちてきたのは
花吹雪ではなく
一瞬の闇は立つものを包み込み、
そこに浮かび上がってくるのは隠していた本当の自分。
ひしめきあう十人十色の感情が衝突した先に、
果たして明かりは灯るのか―
想定外のトラブルだった。
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