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共作 collaboration                                              
俳優
鍛治本大樹 Daiki Kajimoto

1983年12月9日生まれ。宮崎県出身。中央大学法学部法律学科卒。
キャラメルボックス俳優教室を経て、2007年にキャラメルボックス入団。
劇団での出演作は、『アルジャーノンに花束を』『時をかける少女』『嵐になるまで待って』『太陽の棘』(主演)『リトル・ドラマー・ボーイ』(主演)他多数。 外部出演も多く、ほさかよう(空想組曲)、瀬戸山美咲(ミナモザ)、中屋敷法仁(柿喰う客)、須貝英(Mox'tra)などの演出家との作品や、海外戯曲『背信』、2.5次元舞台『黒子のバスケ』等に出演。明治おいしい牛乳、日本ハム「シャウエッセン」等のCM、「キングダム」「孤独のグルメ」などの映像作品、また、アニメ『遊戯王VRAINS』のスペクターや『BORUTO』の呉越ドウシュ、スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』チノの外画吹替を担当するなど俳優から声優まで幅広く活躍している。

企画概要 Project overview                                   
俳優・鍛治本大樹氏による3日間のワークショップ
Day 1 身体をゆるめる。呼吸を知る。音を届ける。

身体のリラックスを体感する体操や呼吸法、発声の原理を理解して呼吸と発声をつなげる練習をします。

Day 2 空間を想像する。人や空間とのつながりを強める。台本を正しく理解する。

作品の中で本当の人物としてその場にいる為に、手助けとなる意識やスキルを共有します。

また、生きた演技をする為の台本の読み方を確認します。

Day 3 役と自分の距離を縮める。台詞を道具として使い行動する。

お芝居をする自分と日常の自分を出来るだけ近付けることにチャレンジします。

台本を読み解いた後、実際に演技にそれを繋げるとはどういうことかを確認します。

講師からのメッセージ Message

俳優の仕事は、設定された状況に登場人物の代わりに身を置き、体感し、行動すること。その結果として感情が発露するものだと思っています。その為には、まず、自分の身体がどういう時に、どういう反応をするのか、コミュニケーションを取ろうとする時に、どういう欲求のもとに、どういう行動を取るのか、を知る必要があります。それを基に演技をするわけですが、その段階になると、「失敗したくない」とか「うまくやりたい」という役者の自意識が邪魔になってきます。それをできるだけ排除して、相手とのコミュニケーションに集中できるかが大事になってきます。今回のワークショプは、まず自分について知り(内側のこと)、それを踏まえて、他者に実際に影響を与えることに集中する(外側のこと)ということを実際に体感できるワークショップにしたいと思っています。その結果、どう演じてやろうか、とか、台詞をどう言おうかということを考えていた時には感じたことのない感情や、見たことのない景色が見えてくると幸いです。

参加者の声 Voice of  actors

◆今まで自分一人で抱えていた芝居の悩みをこのWSで打ち明けられた事、その課題とどう向き合っていくべきかを教えて頂けたことは、今後の糧となり、救いとなりました。普段無意識に行っている呼吸の重要さ、正しい台本の読み解き方、「その役としてその場に立つ」為の取り組み方を、鍛治本さんは真摯に丁寧に、曖昧ではなく明確に、解り易く教えて下さりました。参加者の皆さんは能動的で魅力的な方ばかりで、常に沢山の刺激を頂きました。今回このワークショップに参加させて頂き、自分自身で分析・追求し続ける事の重要さ、人と出会う事の大切さを知る事が出来て、とても貴重な財産を得られたと感じています。


◆今まで役の性格や背景はイメージしていましたが、それだけではない考える方法を知ることができましたし、質問にも丁寧に答えてくださり、そうか!!と頭上に「!!」がピカっと光った感覚もありました。初日は少し緊張していましたが最初だけで、皆さん温かく和やかな雰囲気を作ってくださったので居心地の良い空間で過ごすことができました。今回学んだことを身体に染み込ませて今後の活動に活かしていきたいです。参加できて本当によかったです。


◆自分は声優を目指して養成所に通っていましたが、発声を最初に少し学ぶだけであとは実践と講師の感想というパターンがほとんどだと感じました。今回のWSは論理的で細かく教えていただけました。声優志望者としての悪い癖を身につける前、1番最初にこのWSに参加したかったなという思いがあります。まずは余計なことを考えずに、意味や目的を咀嚼しシンプルに。本当に素晴らしいワークショップでした!


◆3日目だけの参加となってしまいましたが、1日だけでも本当に実りのある時間になりました。参加者ひとりひとりと向き合ってくださることが、とても安心できました。演出家の方にご指導頂くと、時に抽象的な言葉を使われるので、言語化して下さることで納得できるものになりました。一文節、ひと単語ごとに目を向けて読むと、鍛治本さんの仰っていた、肝から出る言葉という感覚が凄く掴めて、今回の収穫になりました。


◆毎回毎回、目から鱗というか気付きがいっぱいで、今までなんとなく思っていたり感じていた事を鍛冶本さんが言葉を尽くして参加者に伝えてくださり、また参加者皆さんの果敢なトライを間近に見て宝物を沢山得ることができました。締め切りギリギリのタイミングでの申込みでしたが、参加させていただけてよかったです!今日、久々にオーディションを受けたんですが、今回のワークショップの経験がお守りみたいになりました。


◆俳優しかいないということも作用し、必死にトライすること、うまくまとまらないまま質問をすることのハードルが低い空間だったと思います。どんなに教えるのが上手い人に教わっても、受け取る側が何度もトライし質問してわからなくてトライして...と繰り返す過程がないと自分のものになりにくいと考えています。そういった意味で、得た知見を「自分のものにする」ことに集中できるワークショップだったなと思います。

期間 Schedule

2022年 9月6日(火)・9月13日(火)・20日(火) 全日13:00 ― 18:00 (5h)

スタッフ Staff

講師:鍛治本大樹 企画・プロデュース:照井健仁

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