Vol.10 ワークショップ『声の秘密』Vol.3
■企画概要
2024年8月に開催し、好評を得た、ボイストレーナーの きむまるすん さんのワークショップを再度開催します。きむさんは「声」の持つ力を追求しています。演劇においては舞台と観客を繋ぎ、日常生活の中では人間対人間の潤滑油となる、「声」を意思を疎通させる「言葉」の前段階として捉え、他者を動かす「声」とはなにか、きむさんの考える「声の秘密」をシェアしていただきます。普段はプライベートレッスンをメインにし、このように開いた場所で講師をするのは珍しく、貴重な機会。
■講師
きむ まるすん
ボイストレーナー
ボイスファクトリーすにぃ主宰
役者・演出を経て、演劇における声の支配力に着眼。アクティングトレーナーからボイストレーナーへと方向を変える。1994年、スピーキングボイスにおける表現の可能性を求め「身体と呼吸と声からの言葉へのワークショップ」として「ボイスファクトリーすにぃ」を立ち上げる。
■参加者の声
・声に問題を感じるのは身体が使えていなかったからだったというのが大きな発見でした。腹式呼吸など身体に関しても今までいかに漠然とした知識しかなかったのかがわかりました。身体を支えると身体が筒みたいになって滞りなくスッと声が出て気持ちよかったです。知識と身体とイメージを繋げていきたいです。自分が芝居中にほぼ聞く身体でいたことも大きな発見でした。今までも芝居の中で相手役から良いものをもらってきたはずなのに自分はお返し出来ていなかったのかとショックでしたが、気付けて良かったです。また自己紹介の時に他者に自分を紹介しなければいけないはずなのに、自分自身に自信がない故に人に届かない話し方、声の出し方をしていたなと自覚しましたし、改めて自己紹介の大切さにも気付きました。声にずっとコンプレックスがあるので今回教わったことを継続して身体にしみこませ克服していきたいです。
・演技中というより、普段の呼吸が苦しかったのですが(どこに空気を入れていいのかわからない感覚)、吸う意識ではなくお腹をまず膨らませることを教えて頂き楽になりました!
・声が前に飛んでいく感覚をあそこまで感じられたのはとても面白かったです。 最後のワークで、聴く身体と伝える身体を相手とのセリフのやり取りで感じられたのはすごくためになりました。 今まで自分がいかに相手に届けられていなかったかを知れました。
・自分の声の可能性。眠っている部分が多いのだと感じました。正しい立ち方、発生の仕組み、どこに力を入れてどこは抜くのかなど具体的なメソッドを教えていただけてありがたかったです。
■日程
5月1日(木) 11:00〜16:00 (5h)
5月2日(金) 11:00〜16:00 (5h)
■スタッフ
講師:きむまるすん
企画・進行:伊藤白馬
アシスタント:東谷英人